紀要論文 ユニークネス欲求の発達変化に関する考察 ~自己評価としてのユニークネス記述と二つのアイデンティティ尺度得点との関連を中心にして~
The Development of Need for Uniqueness

森, 和彦  ,  鈴木, 明日香  ,  MORI, Kazuhiko  ,  SUZUKI, Asuka

38pp.121 - 130 , 2016-03-31 , 秋田大学教育文化学部附属教育実践研究支援センター
ISSN:13449311
NII書誌ID(NCID):AA11532120
内容記述
本研究では,小学4 年生,小学6 年生,中学2 年生,高校1 年生,大学1 年生を対象に,青年期のユニークネス欲求の量的・質的な発達的変化を検討した.調査はユニークネス欲求尺度,個としてのアイデンティティ尺度,関係性に基づくアイデンティティ尺度,ユニークネス欲求に関する自由記述からなる質問紙を配付し行われた.主な調査結果は次のようになった.⑴ ユニークネス欲求が高い者の方が,低い者と比べて個としてのアイデンティティ尺度得点の平均得点が高く,ユニークネス欲求が低い者の方が,高い者と比べて関係性に基づくアイデンティティ尺度得点の平均得点が高かった.ただしユニークネス欲求の高い者と低い者で,自由記述の平均回答数の差はみられなかった.⑵ ユニークネス欲求は学年が上がるにつれ徐々に高まっていくものであるが,ユニークネス欲求に関する自由記述の平均回答数は,無回答者の増加に伴い,学年が高い方が少なくなる.⑶ 中学2 年生を境に,自己の特性がユニークであることの重要度が高まり,対環境内事物・事象関係,対人関係がユニークであることの重要度が低くなる. これらの結果から,ユニークネス欲求の高低がアイデンティティの質的方向性に影響を与えることや,小学生の段階では,自分の行動スタイルからユニークさの自己知覚が生じることが多いが,中学生以降,行動スタイルよりも,自己の特性からユニークさの自己知覚が生じることが多くなるということが議論された.
The purpose of the current article is to investigatethe development process of need for uniquenessin relation to the individuality-based identity, therelatedness-based identity, and the awareness ofself-uniqueness. The related 4 questionnaires werecarried out for 4th and 6th graders in elementaryschool, 2nd graders in junior high school, 1st gradersin high school, and 1st grade university students. Theresults indicated that(1)the need for uniquenesswas changing from 10 years old over a decade,(2)the individuality-based identity scale points werepositively correlated with the need scale points foruniqueness,(3)the relatedness-based identity scalepoints were negatively correlated with the needscale points for uniqueness, and(4)it was over14 years old who give priority to self-characteristicsin need for uniqueness.
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http://air.lib.akita-u.ac.jp/dspace/bitstream/10295/3078/1/jis38%28121%29.pdf

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