Departmental Bulletin Paper 英語会話の言語的特徴の分析とリスニング指導に関する一考察
A Study of Linguistic Analysis of English Conversation and its Implication for Listening Instruction

高松, 直子  ,  荻原, 洋

Description
コミュニケーションを図る際に基本的な役割を果たすのがリスニングである。「情報が一方的な流れではなく,何度も交換されて最適な結論に達するコミュニケーション活動においては,相手の言っていることが正確に聞こえなければ,それに対応した適切な発話ができないことになる」(竹蓋他.2004)というように,リスニング能力が不十分であるためにコミュニケーションをとることに不安を抱いたり,やり取りを継続させられなかったりすることは十分に考えられる。例えば2013年に国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC, The Institute for International Business Communication)と大学英語教育学会(JACET, The Japan Association of College English Teachers)が行った“業務上実際に英語を使用している国際部門等の管理職を対象とした『英語によるビジネスミーティング実態調査』(webアンケート回答者277名)” では,「会議がスムーズに運営,展開されない場面で,その原因としてどのような英語力の不足があてはまりますか」という質問に対して,「速いスピードの英語を次々と理解するリスニング力」や「様々な発音の英語を聞き取る力」など,リスニングの困難を指摘する人が回答者の8割を占めている。またJACET 関西支部リスニングテスト研究会(2000)は,日本に住み日本語を母語とする学習者にとって英語のリスニング能力を向上させるための学習環境は恵まれたものとは言えず,工夫を凝らし効果の上がる方法で学習することが必要であると指摘している。本研究は,英語リスニングを困難にさせている原因の一端を知ることによって,効果的なリスニング学習法(教授法)への手掛かりを探ることを目的としている。具体的には,映画に現れた会話(ダイアローグ)と独話(モノローグ)の言語的特徴を比較検討し,その結果から何かヒントが得られないかというアプローチを取る。というのも,著者たちにとって,明らかに会話の方が聞き取りが難しかったからである。リスニングの最大の学習法は“慣れること” と言われることも多いが,聞き取りを困難にしている原因(の一端)を知ることで,より効果的・効率的な学習法(教授法)への道筋がつくことは非常に好ましいことであろう。
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