紀要論文 多治見方言における動詞のアクセント(1)
Verbal accent in the Tajimi dialect(1)

安藤, 智子

64pp.39 - 69 , 2016-02-19 , 富山大学人文学部
ISSN:03865975
NII書誌ID(NCID):AN00175930
内容記述
多治見市を含む岐阜県南東部(東濃地方)の方言は,東京式アクセントを持つ。東濃地方のうちでも南東部は中輪東京式アクセントを持つことが指摘されている(金田一1977, 山口1984他)が,この地域を除く岐阜県の大部分は内輪東京式とされる。しかし,内輪式/中輪式の特徴を持つ地域を分ける境界線はすべての特徴について一致するわけではなく,一つの地点においてある項目で中輪式のアクセントを示しながら別の項目では内輪式のアクセントを持つということも少なくない。安藤 (2014) では,1拍二類名詞について,多治見市中心部をほぼ東西に流れる土岐川の右岸(北側)が内輪式,左岸(南側)が中輪式であり,東部の川沿いの地域にはその混じった状態が見られることが明らかになった。一方で,金田一 (1978) が内輪式・中輪式等の違いを端的に示すとしている3拍三類の「力」については,調査対象者34名中33名が内輪式の特徴である中高型で発音しており,市内に境界があるとは考えられない結果となった。内輪式・中輪式の区別に関わる項目としては,他に,形容詞と動詞が指摘されているが,形容詞終止形は市全域で一類・二類ともに起伏式となっている(詳細は稿を改める)。本稿では,多治見方言における動詞のアクセントを,活用形を含めて検討する。多治見市方言アクセントが内輪式・中輪式の2つの体系の狭間でどのように位置づけられるかを探り,さらにこの地域の特徴を炙り出す目的で,内輪式とされる名古屋方言および中輪式とされる岡崎方言との比較を中心に報告する。
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