研究報告書 近代都市・青島における知識人の交流と文化空間の創成

齊藤, 大紀

2015-05-30
内容記述
平成25年度は、1930年代の青島における知識人ネットワークと文化空間の創成に関して、個別の知見の蓄積を目的とし、また研究会を2回開催することによって、それらの知見の共有化を図った。具体的な実績としては、6月8日に京都にて研究会を開催し、1930年代の楊振声を中心とする教育・文学活動について報告が行われ、活発な意見交換がなされた。またその際には、『楊振声年譜』『青島高等教育史』『国立青島大学職員録』などの貴重な資料の紹介もあり、今後の研究の深化に大きく貢献するものであった。11月2日、3日に高知大学において研究会が開催され、青島に滞在経験を持つ沉桜、孫陵、王統照、沈従文、楊振声らの文学活動について報告が行われ、さらに中国映画に見る「海」の観念や中国人とリゾートの関わりについての報告もなされた。沉桜、孫陵、王統照、楊振声らに関しては、わが国において論じられることの少ない作家であり、青島をキーワードとして新たな中国現代文学の一側面の発見がなされたと思われる。それとともにやはり青島をキーワードとした中国人と「海」、中国人とリゾートという今後につながりうる研究テーマが共有されることとなった。資料の収集に関しては、青島市档案館での学術調査が行われ、主に国立青島大学関連の第一次資料の収集が行われた。それとあわせて上記の『青島高等教育史』(人民出版社、2008年)、青島で代表作『駱駝祥子』などを執筆した老舎の最新の全集である『老舎全集』(人民文学出版社、2013年)などの資料収集も行われた。
研究課題番号:24520387平成24年度~平成26年度科学研究費補助金基盤研究(C)研究成果報告書
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