Journal Article アートネイチャー株主代表訴訟最高裁判決と有利発行・有利処分の解決のあり方(上)

杉田, 貴洋

90 ( 5 )  , pp.1 - 32 , 2017-5 , 慶應義塾大学法学研究会
ISSN:03890538
Description
論説
一 問題意識の提示二 なぜ会社の損害構成は勝てないか三 アートネイチャー株主代表訴訟最高裁判決の検討 1 事件の概要 2 判旨 3 検討(一) 有利発行の金銭的解決の特殊性 (1) 本件における紛争の実体たる富の移転の状況 (2) 会社の損害額と富の移転の総額との乖離を拡大させる要因 (3) 本判決の直面した原審解決の違和感 ア 本件自己株式処分の有利処分性を否定した原審・第一審判決 イ 適法な株主総会決議が成立していた可能性の意義 ウ 3 (一) (3)の小括(以上, 本号)(二) 発行価額公正性判断基準 (1) 序説 (2) 払込金額規整の趣旨や公正性の意義に関する学説の整理 (3) 株式の不等価値性と均一性 (4) 払込金額規整の趣旨についての現在の学説の状況 (5) 本判決の公正性判断基準(三) 公正性の判断枠組みと取締役の予測可能性 (1) 序説 (2) 取締役責任に関する裁判例と公正性の判断枠組み (3) 取締役の予測可能性・取締役を免責しうる事情(四) 本判決の検討(三3)の小括四 有利発行の株主総会決議の意義 1 序説 2 有利発行の株主総会決議の意義 3 有利発行規整と昭和五六年改正 4 決議の不当性五 株式返却による株式過剰発行の解消 1 Southern Peru判決が会社の損害構成を採用できるのはなぜか 2 検討 3 日本法への導入の可否 4 会社の損害構成の政策的拡張の可能性 5 アートネイチャー事件に株式返却の解決を適用した場合六 結びにかえて 1 資本充実原則と有利発行 2 本稿の得た結論(以上, 九十巻六号)
Full-Text

http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php?koara_id=AN00224504-20170528-0001

Number of accesses :  

Other information