学術雑誌論文 利益計算と貸方区分

木村, 太一

59 ( 6 )  , pp.91 - 104 , 2017-2 , 慶應義塾大学出版会
ISSN:0544571X
内容記述
研究ノート
本稿では「利益計算を行う場合には貸方は二区分になる」という主張についての検討を行う。当該主張は(表現の差はあれど)多く受入れられている主張なのではないかと考えている。しかし本当にこの主張は正しいのだろうか。本稿ではこの疑問を出発点として, 最終的には当該主張の基礎にある前提を探り出し, その前提の更にその前提を探り出すことを目的としている。先ず, 先の疑問に応えるために, 同主張の論拠を紹介し, これを検討する。そしてその中で同主張にはある前提が置かれていることを述べる。それを受けて次の様な問題を設定する。即ち, 「同主張を支えるその前提が, 前提として置かれている場合にどの様な利益計算が為されるのか」という問題である。そして, 当該問題の検討を通じて, 我々が「利益計算を行う場合には貸方は二区分になる」という主張を行うとき, 我々はどの様な利益計算を念頭に置いているのかを考える。When we discuss how the items entered in balance sheet's credit should be classified, it is often said as follows ; when we calculate income with double entry bookkeeping, they must be classified into two groups.Is this theory sound under any conditions?At first, this paper points out the condition which makes the theory sound. And secondly, it discusses the characteristics of income when the condition is premised, comparing those when it isn't.Finally, this paper points it out what type of income calculation we consider when we say that theory.

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