学術雑誌論文 外的規範と系統立って観察される規範

玉手, 慎太郎

109 ( 4 )  , pp.557(3) - 574(20) , 2017-1 , 慶應義塾経済学会
ISSN:00266760
内容記述
特集 : 伝統的・非伝統的な観点からの規範経済学
アマルティア・センと行動経済学とは共に合理性の仮定を批判し, 現実に見られかつ瑣末でない諸個人の規範的行動を説明することができるようにそれをよりリアリスティックなものにしようしている。しかしながら行動の瑣末さを決める基準に関してそれらは大きく異なっている。センは, ある行動が倫理的に有意味であると判断される場合に, そのような行動を瑣末でないものとみなすが, それに対して行動経済学は, 行動における系統立ったバイアスに注目するのである。この相違のため, それぞれのアプローチの予測的分析は異なったメリットとデメリットを持つことになる。一定の外的規範を特定することで, われわれは, 複雑な規範的行為の相互作用を分析することが可能になる。Both Amartya Sen and behavioural economics criticize the rationality assumption and attempt to make it more realistic so that it can explain individuals' real and non-trivial normative behaviours. However, their criteria to determine the triviality of a behaviour are quite different. Sen regards a behaviour as non-trivial if such a behaviour is judged to be ethically meaningful, while behavioural economics attends to systematic biases in behaviours. Because of this difference, the predictive analysis of each approach has distinct merit and demerit. Specifying a certain external norm enables us to analyse the interaction of complicated normative behaviours.

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