Journal Article 体制転換と金融システムの構造変化(I) : チェコスロバキアの場合

赤川, 元章

58 ( 5 )  , pp.15 - 33 , 2015-12 , 慶應義塾大学出版会
ISSN:0544571X
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論文
本稿は, ビロード革命によって共産主義計画経済から市場経済へ「体制転換」したチェコスロバキアの移行期について, 政治的・社会的側面と経済的側面との対応関係を基軸としつつ, 「体制転換」によって醸成された社会的・経済的構造問題の追究を目的とし, 以下4つの論点から構成されている。第1に, 「体制転換」を主導した2つのグループの形成, それらの理論と移行戦略の特徴, およびその実践ついて分析する。第2に, 「連邦国家」チェコスロバキアの解体プロセスとの関連で選挙動向やナショナリズムの台頭を踏まえ, 改革派政権と国家の関係, およびチェコとスロバキア間の経済格差問題ついて考察する。第3に, 改革派政権の組織的求心力を「バウチャー方式民営化」に基づく「人民資本主義」下の社会構造, 政権による融和政策および地方行政機構の改革について検討する。第4に, 次稿テーマへの架橋であり, 旧共産主義体制下における金融システムの構造について素描する。

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