Journal Article わが国における経営学研究の1つの特徴

大平, 浩二

58 ( 2 )  , pp.9 - 20 , 2015-6 , 慶應義塾大学出版会
ISSN:0544571X
Description
渡部直樹教授退任記念号#論文
大学評価, ビジネススクールの相次ぐ設立そしてジャーナル(専門学術雑誌)の役割の増大など, 今日のわが国の経営学研究そのものだけでなく, それを取り巻く状況や制度が大きく変容してきている。将来の学問像が過去の諸学説の反映であるとすれば, これまでの過程を知らずしてこれからの経営学を語ることはできない。さて, 過去の学問についての研究, すなわち学説史研究の方法には大きく分けて2つある。クーン(T.S.)が示したように, 特定の科学方法論に基づいて学説を検討する方法と, 学説の成り立ちや発展の状況を主眼とする方法である。前者は通常インターナルアプローチと呼ばれ, 後者はエクスターナルアプローチと呼ばれる。しかしながら, かつてのわが国の経営学(説史)研究においては, これら2つのアプローチとは異なるプレ・インターナルアプローチ(「<1>文献史的方法」と「<2>解釈的方法」)と本稿で呼ぶ研究手法が一定の影響力を持っていた。今日においてはほとんど顧みられないのであるが, 「過去の諸学説の反映」である以上, なぜこうした研究方法がかって影響力を持ち, そして今日顧みられなくなったのかを検討することは「将来の学問像」を考えるために必要であろう。
Full-Text

http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php?koara_id=AN00234698-20150600-0009

Number of accesses :  

Other information