Journal Article 経済学的倫理学の方法論的基礎づけの試み : 「状況分析の方法」「合理性原理」の経済倫理・企業倫理における可能性と限界

柴田, 明

58 ( 2 )  , pp.239 - 253 , 2015-6 , 慶應義塾大学出版会
ISSN:0544571X
Description
渡部直樹教授退任記念号#論文
ドイツの経済倫理・企業倫理において「経済学的倫理学」を展開するホーマン学派の主張を手がかりに, ポパーの「状況分析の方法」と「合理性原理」によって経済倫理・企業倫理論を方法論的に基礎づけることの可能性と限界を検討する。まず経済学において重要な役割を演じる「ホモ・エコノミクス」について, ゲーム理論における「囚人のジレンマ」モデルからその意義を検討し, ホモ・エコノミクスは「利己的で反モラル的な」人間像ではなく, 経済倫理・企業倫理において有用な概念であることを明らかにする。続いてポパーの方法論を検討し, それが「ホモ・エコノミクス」に基づく経済学的な経済倫理・企業倫理の方法論的基礎づけに適切かどうかを検討する。本稿は, このような方法論に基づく分析がこれまでの規範主義的な経済倫理・企業倫理が説明できない問題を説明できる点で有力である一方, 一定の限界も有しており, その克服のためにはポパーの方法論に新たな考察の観点を加える必要があることを指摘する。
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