Journal Article 新制度派組織論の意義と課題

涌田, 幸宏

58 ( 2 )  , pp.227 - 237 , 2015-6 , 慶應義塾大学出版会
ISSN:0544571X
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渡部直樹教授退任記念号#論文
本稿は, 新たな実践や組織形態の普及に関して, 新制度派組織論がどのように論点を変化させていったのかを検討する。具体的には, 普及をめぐってどのような問題設定と暫定的な解答がなされ, それに対していかなる批判が提示され, 問題が再設定されていったのか, その問題の移動を追っていくことで理論の進化を捉える。新制度派組織論は, 一般的には, 正当性を通底的な概念とし, 組織の同型化を強調する文化決定論として認識されている。しかし, 制度変化が説明できないという批判に対応し, 制度ロジックを変革する制度的企業家の概念が提示された。さらに, 組織フィールドにはつねに多様な制度ロジックが競合しているという考え方を前提にして, 実践の多様性に関する議論へと進化している。本稿では, 組織同型化から制度変化へ, さらには制度的多元性へという理論的変遷を把握し, 新制度派組織論の今後の課題について示唆する。
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