Journal Article 減損会計再論(3)

笠井, 昭次

58 ( 1 )  , pp.37 - 56 , 2015-4 , 慶應義塾大学出版会
ISSN:0544571X
Description
論文
前2号において, 設備資産に関する減損について検討したので, 次に, 満期保有目的金融資産に関するいわゆる減損を取り上げることにしよう。満期保有目的金融資産に関するいわゆる減損については, 米国の実践においては, 久しくFASBのSFAS第15号(1977年)に準拠して, プロスペクティブ方式が採用されてきたが, 1993年以降は, SFAS第114号に基づいて, キャッチアップ方式が採用されるに至った。そのため, 日本における理論的検討にさいしても, このふたつの方式の優劣を問う形で議論されることが多いようである。それに, 筆者にしても, 結論的には, プロスペクティブ方式が妥当であると考えているので, プロスペクティブ方式と, それと著しく異なった処理方法であるキャッチアップ方式とを対比的に検討すれば, よいであろう。ところで, 資本貸与活動に属する満期保有目的金融資産および売買目的有価証券は, 一面的損益計算形態であるが, 価値生産活動に属する製品等は, 二面的損益計算形態である。この損益計算の相違は, きわめて重要であるにもかかわらず, これまで看過されてきた。そこで, いささか寄り道になるが, まず(1)において, この損益計算形態の相違を, 筆者なりに分析することとしたい。そのうえで, (2)において, プロスペクティブ方式およびキャッチアップ方式の具体的な処理方法を示すこととしたい。
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