紀要論文 インジゴカルミン水溶液中の信号反応および分解退色

小畠, りか  ,  大場, 茂

(59)  , pp.21 - 33 , 2016-3 , 慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
ISSN:09117237
内容記述
研究ノート
インジゴカルミン水溶液をアルカリ性条件下で還元すると, 緑から赤を経て黄色になる。これを利用した化学マジックが信号反応である。このときの吸収スペクトルの変化を測定し, 色素の酸化還元状態との対応を検討した。また, インジゴカルミン水溶液は数カ月のうちに徐々に退色していく。アルカリ性条件下では, 退色が非常に速くなる。その反応機構について関連する文献を調べたところ, 過酸化水素存在下でインジゴ骨格中央のC=C 結合にOH・とOOH・ラジカルとが付加して解裂することがわかった。同様の分解反応が, 溶存酸素によっても進むと推定される。信号反応の溶液は, 一晩放置すると橙色に近い黄色となり, 1カ月後には赤褐色となる。これはインジゴカルミンが分解して生じたアミンと還元剤のグルコースとが, メイラード反応を起こすためと考えられる。
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http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php?koara_id=AN10079809-20160331-0021

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