紀要論文 アジア開発銀行の住民移転政策実施上の課題 : 異議申立プロジェクトの事例分析
Issues of implementing involuntary resettlement policy of Asian Development Bank : Case studies of projects subject to compliance review

辻, 昌美  ,  藤倉, 良

4pp.117 - 134 , 2016-03-24 , 法政大学公共政策研究科
ISSN:21875790
NII書誌ID(NCID):AA12714757
内容記述
アジア開発銀行が実施したインフラプロジェクトのうち,住民移転について異議申立がなされた7プロジェクトを比較分析し,共通する問題の所在を明らかにした。住民移転を円滑に進めるためには,以下の6項目が必要である。適切な調査や住民協議を踏まえた移転計画をタイムリーに策定すること。プロジェクト・デザインが変更された場合には改めて慎重な調査や住民協議を行って,移転計画を実態に合わせて改定すること。プロジェクト実施体制の末端に至るまで移転計画を適正に実施すること。援助プロジェクト以外の事業と重複・隣接する場合には,補償が不公平にならないよう調整すること。生活再建プログラムが適正に実施されるように注意を払うこと。能力のあるモニタリング機関を確保し,モニタリング結果に基づき改善を要する点があれば速やかに情報を共有し解決のための行動を起こすこと。また,長期的には国内法による補償レベルを援助機関のものに相当するレベルにまで向上させることが課題である。
本文を読む

http://repo.lib.hosei.ac.jp/bitstream/10114/12470/1/kss_4_tsuji_fujikura.pdf

このアイテムのアクセス数:  回

その他の情報