Departmental Bulletin Paper 中国における自動車リサイクル産業の収益構造 : 日本の経験との比較から
Profit structure of the Chinese automobile recycling industry : A comparative study with the case of Japan

澤津, 直也  ,  松本, 礼史  ,  藤倉, 良

4pp.95 - 115 , 2016-03-24 , 法政大学公共政策研究科
ISSN:21875790
NCID:AA12714757
Description
中国の急速な自動車の普及に伴い、使用済み自動車を取り巻くビジネスが内外から注目を集めている。しかし、自動車リサイクル産業の現状と課題を考察しようとしても、政策の実効性を検証するための統計データなどの情報公開は進んでいない。統計データも短期間のものに限られているため、当該産業の発展状況や労働生産性を評価する基準も明確ではない。本研究はそのようなデータ不足を補完するために日本の経験と比較し、両国における政策やデータを検証することで、中国の産業が抱える問題点を指摘した。さらに、今後の経営を見通すため、当該産業の主たる生産物である鉄スクラップに焦点を当て、業界全体の収益構造を分析した。分析の結果、中国の経営コストに占める人件費の比率は日本と同程度の水準であることが明らかになった。ただし、今後も経済発展に伴う賃金上昇が予測されるので、業界全体が収益を維持していくためには、機械・装備化、熟練工の育成等により労働生産性をさらに向上させることが不可欠である。また、業界の持続的成長のためには、現状禁止されているエンジン、ステアリング、ギヤ、車軸、フレームのリユース解禁などの政策転換の実施が重要になってくる。
Full-Text

http://repo.lib.hosei.ac.jp/bitstream/10114/12469/1/kss_4_sawazu_matsumoto_fujikura.pdf

Number of accesses :  

Other information