Departmental Bulletin Paper 〈研究ノート〉 日本の夏季における WBGT の地域性とその経年変化
<Research Note> Locality and Secular Change of the WBGT in Summer of Japan

福井, 健弘

48pp.61 - 70 , 2016-03-18 , 法政大学地理学会
ISSN:09125728
NCID:AN00226190
Description
現在の日本では,熱中症対策として WBGT(Wet-Bulb Globe Temperature)が広く用いられている.しかしWBGTは,乾球温度と湿球温度,そして黒球温度の測定が必要であるが,その黒球温度の測定は,全国で9地点しか常設されていないのが現状である.小野・登内(2014)では気象台で通常観測される気象要素を用いて,WBGT推定式を提唱した本研究では,その推定式を)Ⅱいて,日本の夏季を対象にWBGT の地域性とその経年変化を調べた.本研究で得られた結果を以下の通りにまとめる.①東日本から西日本,また南西諸島に豆って,「厳重警戒」の分布域が形成され,北海道と東北北部から太平洋側に属する範囲では,「注意」の分布域となっている.また東北地方から関東や北陸地方の範囲では.温度基準が「注意」から「厳重弊戒」へ移り変わる漸移地帯となっていると考えられる.②気温の高さとWBGT の高さは,比例する関係になる地点がほとんどだが.変HlI的な地点も現われた.③WBGT 280℃以上の20年間(1991年~2010年)の動向をグラフで表すと,各温度基準の割合は各年激しく変動していることから,近年に向けてWBGT 化は上昇しているという評価は得られなかった.
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http://repo.lib.hosei.ac.jp/bitstream/10114/12245/1/chiri_48_fukui.pdf

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