Thesis or Dissertation 市町村合併と財政効率

寺内, 隆昌  ,  TERAUCHI, Takaaki

pp.1 - 24 , 2015-03-24 , 法政大学大学院理工学研究科
Description
概要 市町村合併に関する多くの先行研究では、合併が実現すると、財政支出に「規模の経済性」が働き、行政規模拡大に伴う住人一人当たりの行政費用の低下を通じて、財政支出の節約が期待できるとしている。しかし、実際に歳出削減が達成できたかどうかを検証したものは少ない。 本論文では、市町村合併による財政状況の変化を決算額と類似団体別市町村財政指数表の分類を用いて算出した合成値を対比することで検証した。さらに、1 人当たりの歳出入規模における合併前後の変化を、合併市町村と非合併市町村との間で比較した。 類似団体から求めた合成値を用いた分析では次の結果が得られた。①合併直後は一時的に歳出が増加し、その後減少していく。しかし、その減少幅は小さく、合併後経過年数を経るによって縮小する。②初期に合併した市町村は類似団体グループのうち、より非効率であった団体が合併したと考えられる。 合併前後の比較では次の結果が得られた。③変化率で見た場合、ほとんどの指標において、非合併市町村の方がより効率化している。④「合併特例事業債」が合併市町村の財政を支えており、非合併市町村と比べて合併市町村の歳出削減への意識が低下してしまったことが考えられる。 これらの結果から、平成の大合併における市町村合併では歳出の削減効果が得られていないということが明らかになった。
Abstract In this study the influence of "the great Heisei merger" of the municipalities in Japan on their budget efficiency is analyzed. Budget expenses are compared between merged municipalities and non-merged ones that belong to the same group characterized by population size and industrial structure. It is found that the merged municipality depraved their budget efficiency relatively to non-merged ones. The special merger bond is probably responsible for that.
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http://repo.lib.hosei.ac.jp/bitstream/10114/11775/1/14_thesis_master_%e5%af%ba%e5%86%85%e9%9a%86%e6%98%8c.pdf

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