プレプリント 下部消化管穿孔による重症敗血症症例におけるPOSSUMおよびP-POSSUM scoreの有用性の検討

吉田, 祐  ,  呉林,秀崇  ,  加藤, 成  ,  藤本, 大裕  ,  森川, 充洋  ,  小練, 研司  ,  村上, 真  ,  廣野, 靖夫  ,  前田, 浩幸  ,  片山, 寛次  ,  五井, 孝憲

17pp.1 - 7 , 2017-01 , 福井大学医学部
ISSN:1348-8562
内容記述
当科で経験した下部消化管穿孔手術症例を対象にPOSSUM scoreを算出し,その有用性を検討した。2010年から2015年までの下部消化管穿孔緊急手術症例のうち,重症敗血症・DICを合併し,トロンボモジュリン製剤を投与した24例を対象とし,診療録より術前状態(PS),手術侵襲(OS)のscoringを行った。救命群(13例),死亡群(11例)で救命率は54.1%であった。PSは救命群で23.3±4.2,死亡群で35.6±11.46と死亡群で有意に高値であった。実死亡例は全てPOSSUMによる予測死亡率が60%以上の症例であり,予測死亡率70%以上の高リスク群の死亡率は100%であった。救命群と比較して死亡群ではPSが有意に高値であり,術前の全身状態が術後経過に大きく関与していた。一般的にPOSSUMは実際の臨床よりも過大に死亡率を評価することが問題とされるが,本検討において予測死亡率70%以上では救命例は認めず,POSSUM scoreのような客観的指標を用いたインフォームド・コンセントは本検討のような重症症例では肝要と考えられた。
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http://repo.flib.u-fukui.ac.jp/dspace/bitstream/10098/10016/1/10098-10016.pdf

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