紀要論文 十二指腸乳頭部癌の臨床病理組織学的予後規定因子の検索と至適術式の検討
Prognostic factor and optimum surgical treatment for the ampullary adenocarcinoma
ジュウニシチョウ ニュウトウブガン ノ リンショウ ビョウリ ソシキガクテキ ヨゴ キテイ インシ ノ ケンサク ト シテキ ジュツシキ ノ ケントウ

渡邊, 利広  ,  安次富, 裕哉  ,  平井, 一郎  ,  木村, 理

内容記述
【背景】本研究では当科における十二指腸乳頭部癌の臨床病理学的予後規定因子を検索し、至適術式を検討することを目的とした。【方法】1999年から2016年までに当科で手術を施行し、病理組織学的に十二指腸乳頭部癌と診断された32例を対象とした。後方視的に臨床病理学的因子を抽出し、Kaplan-Meier法を用いて予後との相関関係を検討した。【結果】平均年齢は63.2歳、男女比20:12であった。膵頭十二指腸切除は28例、経十二指腸的乳頭切除術は4例であった。単変量解析では十二指腸浸潤、膵臓浸潤、リンパ節転移、神経周囲浸潤、根治度が有意な予後因子であった。多変量解析ではリンパ節転移のみが独立した予後規定因子であり、領域リンパ節転移例の5年生存率は28.6%で、転移なしの91.7%に比し有意に予後不良であったが、傍大動脈リンパ節転移より予後良好であった。Oddi筋にとどまる早期癌でも3年後にリンパ節再発を1例に認めた。【結論】十二指腸乳頭部癌の根治的術式は膵頭十二指腸切除術であるが、粘膜内癌や高齢で耐術困難例では乳頭切除術も考慮され得る術式である。
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