紀要論文 膨潤法を併用した腹腔鏡下経皮的腹膜外ヘルニア閉鎖術
Laparoscopic Percutaneous Extraperitoneal Closure for Inguinal Hernias : Usefulness of normal saline solution injection technique
ボウジュンホウ オ ヘイヨウ シタ フククウキョウカ ケイヒテキ フクマクガイ ヘルニア ヘイサジュツ

江村, 隆起  ,  太田, 寛  ,  貞弘, 光章

内容記述
【背景】小児外鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡下経皮的腹膜外閉鎖術(laparoscopic percutaneous extraperitoneal closure,以下LPEC 法)は,精管・精巣血管の損傷のリスクのない女児に施行されることが多い手術法である.男児症例に対する安全な手術手技を目指し,腹膜下組織の膨潤を先行する膨潤LPEC 法を施行しているので,膨潤LPEC 法の手技と手術成績について報告する.【対象および方法】2009 年4 月から2014 年12 月までに男児鼠径ヘルニアならびに精系水瘤に対してLPEC 法および膨潤LPEC 法を施行した115 症例について,手術成績を比較検討し膨潤LPEC 法の有効性について考察した.【結果】膨潤LPEC 法により手術時間の短縮を認めた.膨潤による術中の合併症として,血腫形成を2例に認めたが,いずれも軽微であった.また術後2 例に臍部創感染を認めた.【結論】膨潤LPEC 法では腹膜と精管・精巣血管の間隙が広がり腹膜下での運針が容易となるため,手術時間が短縮すると推察された.今後,さらなる検証が必要であるが,膨潤LPEC 法は,LPEC 法を手技的に改善する可能性が推定された.一方,小児例では腹膜下脂肪組織が薄いため,腹膜下組織の膨潤の際に,精管・精巣血管はもとより外腸骨動静脈を損傷しないよう注意が必要であると考えられた.
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