Departmental Bulletin Paper なぜ経済連携協定(EPA)看護師候補者たちは看護師国家試験で誤答を選んだのか:日本語教育からのアブローチ
Why Economic Partnership Agreement (EPA) Nursing Candidates Chose Wrong Answers in the National Nursing Examination

加藤, 敬子

(33)  , pp.31 - 46 , 2017-03-28 , 金沢大学大学院人間社会環境研究科 = Graduate School of Human and Socio-Enviromental Studies Kanazawa University
ISSN:1881-5545
NCID:AA12162559
Description
本研究は,経済連携協定による外国人看護師候補者に対する,看護師国家試験の支援方法を探 るためのものである。外国人看護師候補者は母国で看護教育を受け,看護師としての経験もあり, さらに来日後も様々な看護師国家試験受験のための支援を受けている。それにもかかわらず,経 済連携協定で定められた期限内(原則3年)に合格できないのはなぜなのか。 本研究の目的は,3年間で合格に達することができなかった原因を調査し,浮かび上がった困 難点を整理し,看護師国家試験の支援活動へつなげることである。 本調査の対象者は,経済連携協定で来日後3年以上経過した看護師国家試験合格に向け学習を 継続中の3人である。3人に看護師国家試験に解答してもらい,誤答だった設問に対しその原因 を調査した。その結果,看護の専門そのものに関する誤答以外に,日本語教育の面から次のよう な困難点が見つかった。①語彙については,未知の語に誤った推測を行ったものや,日本語母語 話者なら自然習得している語が未習得のため誤答となったものがあった。②問題文や選択肢の内 容語のみによって文全体の意味を理解しようとしたため,動作主と対象者を混同したものや,助 詞によって文の意味が変わることに気付いていないものが観察された。③母国での生活習慣が影 響を及ぼしているものが観察され,3人が持つ背景知識が誤答の原因になっていた。④外国人看 護師候補者側の困難点だけでなく,看護師国家試験自体も表現上の配慮が必要な項目が見つかっ た。
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