紀要論文 A descriptive study of student incident characteristics during birth assistance practical training: an educational perspective
分娩介助実習における教育視点から考える学生のインシデント特性に関する記述的研究

岩谷, 久美子  ,  島田, 啓子

40 ( 1 )  , pp.55 - 64 , 2016-07-29 , 金沢大学つるま保健学会 = Tsuruma Health Science Society, Kanazawa University
ISSN:1346-8502
NII書誌ID(NCID):AA11599711
内容記述
本研究は, 助産学生の分娩介助実習における指導場面で, 教員が体験した学生のインシデン ト特性を明らかにし, 教育上の示唆を得ることを目的とした。助産学教員11 名に半構造化面 接を実施し, 学生の実習場面から教員がインシデントとして語った事象を内容分析した。そ の結果, 助産学生の分娩介助実習において, 教員が体験した学生のインシデントとして語ら れた978記録単位は, 53状況的事象として抽出された。その事象からインシデント特性は「, 情 報の活用困難」「危険性予測の欠如」「知識の曖昧さ」「技術の未熟」「チームの一員としての 意識の未確立」「対人関係の不得手」「倫理的配慮の欠如」「体調管理困難」「リアリティショッ ク」の9 サブカテゴリーであり, 看護の基礎としての【ケア提供者としての基礎的な能力の 欠如】が影響し,【分娩介助の学習途上の知識・技術】であるというという状況から起こっ ていた。その根底に, 助産師という職業の憧れと分娩介助という助産業務の難しさを体感す ることで【適性に対するゆらぎ】を抱えていたという3 カテゴリーが抽出された。その特性 を踏まえ, 学内演習では実習環境と類似した臨場感のある演習方法と教材選択の工夫と過緊 張や焦りという場面でも安全な技術が提供できる教育方法の検討や, 臨地実習では, チーム 意識の強化, 関係性の構築や倫理的行動の遵守, 学生自らの主体的な問題解決の促進, 危険性 予測の提示が必要であり, 段階的で具体的な安全管理能力の育成の必要性が示唆された。
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http://dspace.lib.kanazawa-u.ac.jp/dspace/bitstream/2297/45873/1/AA11599711_40_1-55-64.pdf

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