Departmental Bulletin Paper 協働学習の可能性 : 異文化間教育の視点より
The Potential of Collaborative Learning: From the Perspective of Intercultural Education

志賀, 玲子

8pp.15 - 26 , 2017-07-31 , 一橋大学国際教育センター
ISSN:2185-6745
NCID:AA12502475
Description
本研究は、実社会と見立てた教室において異文化理解能力を身につけることができるか、すなわち、ピア・ラーニングという協働学習によって効果的な異文化間教育が行えるかについて考察したものである。2014年度前期に都内の大学で行われた上級読解の授業におけるピア・ラーニングでのやりとりを異文化接触場面でのやりとりとし、そこでとられた学習者の態度や語られた心境について記述し分析した。その結果、他者を認める姿勢、他者の立場への寄り添い、自己変容の受け入れ、「自分の見方が唯一の見方」という思考からの脱出、情況の客観視、といった、異文化理解で求められる態度・姿勢が観察された。さらには、当初人前での意見表明を躊躇していた学習者が、「異なりを受け入れてもらえる」との安心感から自らの意見表明ができるようになるなど、ピア・ラーニングを通じて、語学学習を超越した大きな学びを体験できたことが認められた。異なる文化背景を持つ学習者同士の教室内での意識的な接触により、異文化間教育が促進されることが示唆された。
Full-Text

http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/bitstream/10086/28739/1/kokusai0000800150.pdf

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