紀要論文 台湾人日本語学習者のビジネス会話に見られる特徴―日本語母語話者の評価から―
Features observed in Taiwanese learners’ spoken Japanese in business settings: An evaluation by native speakers of Japanese

喬, 曉筠

6pp.65 - 78 , 2015-07-30 , 一橋大学国際教育センター
ISSN:2185-6745
NII書誌ID(NCID):AA12502475
内容記述
本研究は、台湾人日本語学習者を対象に、ビジネス会話の発話に見られる特徴を、日本語母語話者の評価を基に検討を行ったものである。まず、平均評定値から、台湾人日本語学習者の談話能力、社会言語学的能力および交渉方略的能力に対する評価は比較的高いが、文法と語彙表現に対する評価は相対的に低いことが確認された。ビジネス経験を有する学習者は一定のコミュニケーションスキルを備えているものの、言語表現面で改善の余地がある様子がうかがわれる。次に、相関係数から、言語能力と交渉方略的能力、それぞれのグループ内の項目の相関が強い一方、異なる能力グループ間においても比較的相関の強い項目が多いことがわかった。特に、言語表現面の能力が、対人配慮のような社会言語学的能力、結果貢献のような交渉方略的能力に影響を及ぼし、そうした能力を制限している可能性がある。さらに、評価者の自由記述からも、こうした傾向が裏づけられ、敬語表現の適切な使用、ビジネスの常用表現の自然な使用、前向きな姿勢を示す表現の使用、あいづちの適切な使用が、交渉相手に対する好印象の形成につながる可能性が示された。
本文を読む

http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/bitstream/10086/27457/1/kokusai0000600650.pdf

このアイテムのアクセス数:  回

その他の情報