Departmental Bulletin Paper 日本語学習者は「語り手」をどう読み取るか―ウクライナ人中級学習者の一人称の省略復元プロセス―
How JFL learners comprehend the narrator’s figure in a text: Restoring first person subject omission by intermediate Ukrainian learners

ポクロフスカ, オーリガ

6pp.137 - 149 , 2015-07-30 , 一橋大学国際教育センター
ISSN:2185-6745
NCID:AA12502475
Description
日本語の文章では一人称主語が省略されることが多く、日本語学習者にとって文章理解を難しくする要因の一つとなっている。そこで本稿は、12名のウクライナ人中級日本語学習者の一人称主語の省略に関わる読みを、口頭翻訳を中心に分析した。その結果、一人称主語の省略に関しては、先行詞が直前の文脈にない箇所の復元が、日本語能力のより低い対象者、また何らかの要因により読みにハンデが生じた対象者にとって困難であることが明らかになり、一人称省略を復元する能力が日本語力の尺度になりうる可能性が示唆された。全体的に、対象者が主語のない文の動作主同定を行う際、課題文の趣旨に対するイメージなどの先行理解を主な手掛かりとする傾向にあった。特に誤った同定をしていた対象者は、文末形式などの言語形式に関する知識より先行理解を優先させていた。
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http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/bitstream/10086/27442/1/kokusai0000601370.pdf

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