テクニカルレポート 情報の非対称性とレバレッジ

吉田, 隆

2015-08-24 , Hitotsubashi University Center for Financial Research
内容記述
First version: August 11, 2015; This version: August 24, 2015
本稿では、「情報の非対称性が強い企業ほどレバレッジが高い」という理論の示唆を検証した。少数の研究が既にこうした検証を行っているが、情報の非対称性に係る代理変数の選択に課題を残しているか、又は上場企業を分析対象とする場合に期待通りの有意な結果を必ずしも得ていない。そこで、本稿では、コーポレート・ファイナンスの他の研究領域における情報の非対称性の代理変数を精査した上で、4つの代理変数-3通りの「ヒストリー変数」、即ち社齢、株式公開年数、及び情報開示年数、並びに「会計情報の質」-を選定した。4つの代理変数の各々を用い、1999年から2013年までの我が国上場企業のデータにより回帰分析を行って、理論の示唆を支持する頑健な結果を得た。また、社齢と会計情報の質とを併用した分析の結果は、これらが情報の非対称性の異なる側面を反映することを示唆する。異なる側面とは、過去の開示情報の蓄積という「量」の面と、開示情報の文字通り「質」の面であるかもしれない。
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http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/bitstream/10086/27424/1/070hcfrWP_2_006.pdf

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