紀要論文 読みを深める交流の研究 : 読書会における「専有」と「沈黙」に着目して

阿部, 美郷  ,  藤井, 知弘  ,  ABE, Misato  ,  FUJII, Tomohiro

内容記述
本研究は,国語の授業における読みの交流において子どもの中に起こる「専有」と交流の間にしばしば見られる「沈黙」に着目し,その学びの深まりの過程を明らかにするものである。読みの交流においてはテクストに立ち戻りながら,一人ひとりが自分の読みを確立していく。一人では読みを深められない子どもには,異質な他者の言葉を借りることで自分の中の読みを確かなものへと変化させる「専有」という事象が起こっている。そしてエスノメソドロジーの知見からその「専有」が,すなわち子どもが自分の中に他者のことばを媒介させるための時間として「沈黙」という形で交流の中に表れてくる。したがって,読みの交流においては「沈黙」を無理に遮ったり,矢継ぎ早に言葉を紡ぐのではなく要所においてその「沈黙」をある程度保つことが,個人の読みの確立につながるといえる。
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