テクニカルレポート 若年者就職支援プログラムの効果検証 : プログラム参加は就職意欲を高められるか?

黒川, 博文  ,  小原, 美紀  ,  Kurokawa, Hirofumi  ,  Kohara, Miki  ,  クロカワ, ヒロフミ  ,  コハラ, ミキ

DP-2018-J-006pp.1 - 37 , 2018-05-01 , Osaka School of International Public Policy
内容記述
本研究では若年層向けのハローワークで行われている就職トレーニングプログラムの効果を計測する。具体的には、大阪わかものハローワークで行われている、グループワークを通じて就職を目指す2週間の就職支援プログラム(「就活クラブ」)が若年層の就職意欲を喚起させるのかどうかを検証する。プログラム参加者にはプログラム開始時点、1週目のプログラム終了時点、プログラム終了時点の3時点について、就職意欲の変遷に関する独自の調査を行った。プログラム参加者調査に加えて、同時期の隣接会場において、プログラム非参加者にも就職意欲に関する調査を行った。傾向スコアマッチングや二重にロバストな推定法を用いて非参加者と参加者を比較したところ、プログラム開始前には、多くの指標で参加者の方が就職意欲は低かったが、プログラム終了時にはほとんどが改善し、非参加者を上回る結果となった。たとえば、プログラム参加後の求職者の就職に対する見通しは、非参加者よりも良くなった。また、参加者については、プログラム期間中の3時点調査を利用して、観察できない個人の固定効果を取り除きながら分析した場合にも、プログラム参加による就職意欲喚起効果は、2週間を通じて徐々に高まっていくことが明らかとなった。さらに、プログラム終了後の追跡調査の結果から、見通しが改善された人ほど就職しやすい様子が確認された。就職トレーニングによる若年失業者の就業意欲喚起は見せかけの関係ではない。就職トレーニングは若者の働く意欲を高め、彼らを就職に向かわせるといえる。

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