Technical Report 「民主革命によるクーデタの誘発」

九島, 佳織  ,  Kushima, Kaori  ,  クシマ, カオリ

DP-2018-J-002pp.1 - 32 , 2018-03-30 , Osaka School of International Public Policy
Description
本研究は、国内政治体制がクーデタの発生に与える影響を分析することを目的としている。民主化の「第三の波」に伴って軍によるクーデタが減少した歴史的経緯から、民主主義体制下ではクーデタが起こりにくく安定した政治体制が築かれるとされてきた。これに対し、本稿では民主主義体制の移行の形態を十把一絡げにせず、「下からの民主化」後の移行期においてはクーデタを誘発するという仮説を提示する。「下からの民主化」後の新政府には軍を政治から排除したいとする志向性とその条件が揃っており、軍の政治的利権を削減する。そしてその行為が軍の不満を招いて、クーデタを引き起こすという理論である。本稿では、仮説の妥当性を検証するためにフィリピンとインドネシアの比較事例分析によって実証を試みている。

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