紀要論文 Contact with Materiality:Wordsworth’s Alps and Thoreau’s Ktaadn
物質的自然との遭遇 : ワーズワスのアルプスとソローのクターディン
ブッシツテキ シゼン ト ノ ソウグウ ワーズワス ノ アルプス ト ソロー ノ クターディン

小口, 一郎  ,  Koguchi, Ichiro  ,  コグチ, イチロウ

44pp.223 - 241 , 2018-03-31 , 大阪大学大学院言語文化研究科 , Graduate School of Language and Culture Osaka University , オオサカ ダイガク ダイガクイン ゲンゴ ブンカ ケンキュウカ
ISSN:03874478
NII書誌ID(NCID):AN00077727
内容記述
【学術論文】
イギリスの詩人William Wordsworthとアメリカの自然文学者Henry David Thoreau は,近年の環境文学批評(ecocriticism)の観点から意義深い比較考察の対象となる。両者とも山岳や未開地への旅の中で,日常的認識の枠組みが覆される体験をし,その体験を作品化するが,そこに現代の新唯物論(the New Materialisms)や物質的環境批評(material ecocriticism)が問題とする自然の物質性の問題が顕在化しているからである。この論文では,主にワーズワスの自伝詩The Preludeと,ソローの紀行文学The Maine Woods の第1 章“Ktaadn” を取り上げ,両作品が,アルプスやクターディン山の圧倒的風景を自然の他者性ととらえ,そこに自然の物質的存在を認識する可能性を示唆していたことをKate Rigby やSerenella Iovino and Serpil Oppermannらの環境文学批評の観点から読み解く。さらに,自然物の能動的作用(nature’s agency)という現代環境批評の概念が,ワーズワスとソローに共有されていたことを示唆する。
本文を読む

http://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/68022/slc_44-223.pdf

このアイテムのアクセス数:  回

その他の情報