紀要論文 ピエール・ブルデューの『世界の悲惨(La misère du monde)』と教育学研究におけるその重要性
ピエール ブルデュー ノ セカイ ノ ヒサン La misère du monde ト キョウイクガク ケンキュウ ニ オケル ソノ ジュウヨウセイ

ヴィガー, ローター

23pp.137 - 149 , 2018-03-31 , 大阪大学大学院人間科学研究科教育学系 , Department of Education Graduate School of Human Sciences, Osaka University , オオサカ ダイガク ダイガクイン ニンゲン カガク ケンキュウカ キョウイクガクケイ
ISSN:13419595
NII書誌ID(NCID):AN1055404X
内容記述
翻訳 / 上林, 梓 小川, 竜冴 近藤, 凜太朗 林, 宮玉
本論は、2016年11月9日に大阪大学・人間科学研究科において行われたL.ヴィガー氏(ドルトムント工科大学・教授)の講演を翻訳したものである。講演のなかでは、ドイツの教育学におけるP.ブルデューの『世界の悲惨』(1993)の位置づけと意義が中心に論じられた。1997年に出版された『世界の悲惨』ドイツ語版は、その政治的な影響力だけがクローズアップされ、学術的には正当な評価がなされてこなかった。しかしながら、ドイツの教育学におけるその重要性は、次の五つの根拠によって示された。すなわち(1)単一の理論的な立場への偏りを回避する(2)理論形成と合理的で経験科学的な方法とを兼ね備える(3)公的な政治的介入のみならず学術的な目的の措定をも含む(4)標準化された経験科学的な研究に対して批判的な立場をとる(5)インタビュアーとインタビュイーが共通してもつ条件を省察する。本論の最終節では、ドイツにおける教育実践や教育学研究、そのなかでも特に、人間形成諸理論とかかわるビオグラフィ研究の領域における、『世界の悲惨』の重要性を示す根拠が示され、さらには、その理論と方法の応用可能性が検討されている。
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http://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/67867/aes23-137.pdf

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