紀要論文 中国人日本語学習者のアクセント・イントネーション理解力が発音運用能力に及ぼす影響

陶, 俊

2016pp.49 - 59 , 2017-05-31 , 大阪大学大学院言語文化研究科 , オオサカダイガク ダイガクイン ゲンゴブンカ ケンキュウカ , Graduate School of Language and Culture, Osaka University
NII書誌ID(NCID):BA62202744
内容記述
音声言語の研究11
日本語学習者のアクセントとイントネーションに対する知識,聴解能力,再現・運用能力の相互関連性を検討するために、中国人日本語学習者13名に対して調査を行った。調査は文字と音声を用いて行ったもので、次の4種類の項目から構成されている:①日本語の学習経歴、②個別の単語のアクセントの知識、③単語のアクセントの聴解(識別)能力、④丈のアクセント・イントネーションの聴解能力及び再現・運用能力。結果として、単語のアクセントについては、個別の単語のアクセントの知識とアクセント聴解能力は密接に関連していることがわかり、丈のアクセント・イントネーションについても、その識別能力と再現・運用能力とは密接に関わっていることが確認できた。また学習者の日本語学習期間と日本滞在期聞が聴解能力や再現・運用能力に影響を与えている傾向も観察できた。また,調査時に録音した音声には「長音に対する理解」「中高型と平板・尾高型の区別」「アクセントが融合しない複合語」「無声子音の調音」に対する学習者の理解の欠如も目立った。これは、日本語教育では音声について系統的に教育が行われていないことが原因だと思われる。日本語の発音能力を効果的に向上させるためには、個々の学習者に合わせて、必要とされる音声の知識を吟味して教授するべきだと考えられる。
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http://ir.library.osaka-u.ac.jp/dspace/bitstream/11094/62093/1/gbkp_2016_o11_049.pdf

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