Departmental Bulletin Paper 語末閉鎖子音の発音 : ロシア語・ドイツ語・英語を対象にした生成実験の報告
ゴマツ ヘイサシオン ノ ハツオン ロシアゴ ドイツゴ エイゴ ヲ タイショウ ニ シタ セイセイ ジッケン ノ ホウコク

安田, 麗

2016pp.95 - 104 , 2017-05-31 , 大阪大学大学院言語文化研究科 , Graduate School of Language and Culture, Osaka University , オオサカダイガク ダイガクイン ゲンゴブンカ ケンキュウカ
NCID:BA62202744
Description
音声言語の研究11
本稿では,日本語母語話者の英語以外の外国語発音習得過程における英語の影響について,語末閉鎖子音の無声化に焦点をあて,ロシア語学習者, ドイツ語学習者を対象にして行った音声生成実験の結果を報告する.ドイツ語やロシア語などの発音の特徴のーつとして,語末または音節末の有声阻害音(閉鎖音,摩擦音,破擦音)が無声音となることが挙げられる.そこで, 日本語を母語とするドイツ語学習者とロシア語学習者の語末閉鎖子音(/b//d//g//p//t//k/)の発音の実態について明らかにするために,ロシア語, ドイツ語,英語を対象にした音声生成実験を行った.その結果,ロシア語学習者のロシア語の語末閉鎖子音の発音は有声子音と無声子音の場合で音響的要素の違いが小さく,正確な発音が概ね習得できていることがわかった.一方, ドイツ語学習者のドイツ語の語末閉鎖子音の発音は,有声子音と無声子音の場合で音響的要素の違いが多く見られ,発音の習得があまりできていないことがわかった.英語の発音については,ロシア語学習者もドイツ語学習者も語末閉鎖子音の有声・無声の場合に音響的要素に違いが見られ,発音の区別が実現できているが,英語母語話者の発音に比べると語末閉鎖子音の有声子音と無声子音の発音の差が小さく,その区別が明瞭ではないことがわかった.
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http://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/62009/gbkp_2016_o11_095.pdf

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