紀要論文 否定疑問文と確認要求的表現 : 対照方言研究の一試論
Negative questions and confirmation requests : An essay on contrastive studies of dialect
ヒテイ ギモンブン ト カクニン ヨウキュウテキ ヒョウゲン タイショウ ホウゲン ケンキュウ ノ イチ シロン

三宅, 知宏  ,  Miyake, Tomohiro  ,  ミヤケ, トモヒロ

29pp.1 - 18 , 2017-02 , 大阪大学大学院文学研究科日本語学講座 , オオサカ ダイガク ダイガクイン ブンガグ ケンキュウカ ニホンゴガク コウザ
ISSN:09162135
NII書誌ID(NCID):AN10106606
内容記述
本稿は、日本語における、“デハナイカ(ジャナイカ)”という文末形式を伴った否定疑問文による確認要求的表現としての用法を、方言における“ガ”系の文末形式による確認要求的表現としての用法と対照しつつ、考察することを目的としたものである。結果として、次のようなことを明らかにした。標準語の“デハナイカⅠ類”および岡山方言の“ガ”について、ともにその諸用法に共通する本質的な意味(「スキーマ」)を、「非現実相(irrealis)の表示」ということに求めた。ただし、“ガ”には、“デハナイカⅠ類”にはない「認識矛盾の表明」という、聞き手への要求性を持たない用法があるため、その説明として、“ デハナイカⅠ類” における“ カ” のように、聞き手への要求性を担うと思われる要素を伴っているかどうかが、この用法の有無にかかわるという仮説を立てた。この仮説を類推させるデータとして、奄美方言の“ガ”は単独では「認識矛盾の表明」しか表さず、聞き手への要求性を持つ用法の場合は、要求性を担う要素である“ネ”を後接させた“ガネ”という形式を用いなければならない、という事実を指摘した。
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http://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/60636/hnk29_001.pdf

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