紀要論文 ウェブログの計量的文体研究 : 文とウェブ記号の関係を中心に
A Study of Quantitative Stylistics in Blog : Relations between “Sentence” and “Web Mark”
ウェブログ ノ ケイリョウテキ ブンタイ ケンキュウ ブン ト ウェブ キゴウ ノ カンケイ ヲ チュウシン ニ

岸本, 千秋  ,  Kishimoto, Chiaki  ,  キシモト, チアキ

29pp.71 - 99 , 2017-02 , 大阪大学大学院文学研究科日本語学講座 , オオサカ ダイガク ダイガクイン ブンガグ ケンキュウカ ニホンゴガク コウザ
ISSN:09162135
NII書誌ID(NCID):AN10106606
内容記述
ブログの文章は、ウェブ記号(カッコつき文字・フェイスマーク・絵記号)が付加された文と、付加されていない文とが混在して構成されている場合が多い。この2 種の文につき、ウェブ記号が付加された文はウェブ記号を削除し、ウェブ記号が付加されていない文については句点を削除した上で、文長と品詞構成比の二つの側面から比較を行った。その結果、ウェブ記号が付加された文は、付加されていない文よりも有意に文長が短いことが分かった。また、品詞構成比の比較においては、感動詞、形容動詞、動詞、副詞、形容詞の各語が多く使われている文にウェブ記号が付加しやすく、その中でも、特に、感動詞、形容動詞、副詞については、ウェブ記号が付加されていない文との違いが大きいこと、また、連体詞、名詞、接続詞の各語は、ウェブ記号が付加された文には使われにくいことも明らかになった。述べたい内容が異なれば、文長も、また、どのような品詞の語を選択して文を作り上げるかも、それぞれおのずと違いが生まれてくるということである。以上の結果から、感情を伝えるためには、長々とことばを連ねるよりも短い表現の方が好まれ、そのような感情重視の文にウェブ記号が付きやすく、反対に、物事を具体的にかつ論理的に述べようとする説明的な文は必然的に一文が長くなり、そうした書き手の感情を組み入れる必要がない文にはウェブ記号が付きにくいという考察を行った。そして、「書き手の感情を勢いよく述べるため」の「文長が短くて、感動詞、形容動詞、副詞に相当する語が多い文」にウェブ記号が付加されやすい傾向にあると結論付けた。さらに、この結論を受けて、感動詞とウェブ記号の出現位置という視点から、ウェブ記号の機能について考察を加えた。
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http://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/60635/hnk29_071.pdf

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