Departmental Bulletin Paper 日韓同性間の会話における不同意・否定的評価の相互行為 : ジェンダーとポライトネスの観点からみる対立と冗談
Disagreement and negative assessment in same-sex Japanese and Korean conversations: Conflict and joking from the perspectives of gender and politeness
ニッカン ドウセイカン ノ カイワ ニ オケル フドウイ ヒテイテキ ヒョウカ ノ ソウゴコウイ ジェンダー ト ポライトネス ノ カンテン カラ ミル タイリツ ト ジョウダン

張, 允娥  ,  Jang, Yun Ah

29pp.101 - 128 , 2017-02 , 大阪大学大学院文学研究科日本語学講座 , オオサカ ダイガク ダイガクイン ブンガグ ケンキュウカ ニホンゴガク コウザ
ISSN:09162135
NCID:AN10106606
Description
本研究では、日韓の親しい間柄の男性同士と女性同士の自由会話(日韓それぞれ男性4組、女性4組、計16組)を収集し、それぞれ約30 分~ 35 分の文字化データから〈不同意〉と〈否定的評価〉の発話が、①一時的な「対立」関係を形成した場合と、②「冗談」として用いられた場合の相互行為に見られるジェンダー差を明らかにすることを目的とした研究である。分析の結果は、以下のようにまとめられる。A)〈不同意〉と〈否定的評価〉発話は、女性同士の会話に比べ、男性同士の会話で多く観察される。B) 女性同士の会話で「対立」はトラブル源になり、女性同士は交渉を通じて一致点を探すことで「対立」を解決する。一方、男性同士の会話で「対立」はトラブル源にならない場合もあり、交渉に失敗して二人の意見の差が縮まらないまま会話を展開させる相互行為も観察される。C) 女性同士の会話では「冗談」は一方的に相手をからかうような相互行為で行われるが、男性同士の会話では「冗談」として相手と言い争うような相互行為が行われる。D) ジェンダーによる相違が見られる背景には、どのような装置を用いて、友人に配慮し、親密な関係を構築していくかという親密な関係作りの仕方の相違が要因としてあると考えられる。
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http://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/60633/hnk29_101.pdf

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