テクニカルレポート マイナス金利政策の効果

本多, 佑三  ,  Honda, Yuzo

16-32pp.1 - 16 , 2016-12 , Graduate School of Economics and Osaka School of International Public Policy (OSIPP) Osaka University
内容記述
本稿は2016 年2 月から日本銀行が実施してきたマイナス金利政策の効果について、現時点でわかっていることを取りまとめ、今後の政策に資することを目的としている。まず第一に、マイナス金利政策導入は住宅投資を喚起する上で、大きな効果があった。第二に、長期金利を大きく低下させる効果があった。このことは実質金利を下げ、民間設備投資を下支えした可能性がある。第三に、2016年8 月頃にそれまで進んできた円ドル為替レートの円高基調を止めた可能性がある。第四に、2015 年中頃からの株価下落基調を止めた可能性がある。マイナス金利政策は、政策がもたらす副作用には留意する必要はあるが、景気刺激的な効果をもちうる。ゼロ金利制約を和らげる有力な政策手段と考えられる。

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