Departmental Bulletin Paper スポーツを通した進路選択の歴史的成立過程に関する一考察
The Historical Establishment Process of Career Choices of Sports Scholarship Students
スポーツ ヲ トオシタ シンロ センタク ノ レキシテキ セイリツ カテイ ニ カンスル イチコウサツ

高田, 俊輔  ,  タカダ, シュンスケ  ,  Takada, Shunsuke

21pp.117 - 131 , 2016-03-31 , 大阪大学大学院人間科学研究科教育学系 , オオサカ ダイガク ダイガクイン ニンゲン カガク ケンキュウカ キョウイクガクケイ , Department of Education Graduate School of Human Sciences, Osaka University
ISSN:13419595
NCID:AN1055404X
Description
2007年の「プロ野球裏金問題」をきっかけにして、「野球特待生問題」が浮き彫りになった。野球特待生とは、野球の技術優秀者に対して、学費の免除がされたり、奨学金が支給されたりするといった特別な待遇を受ける生徒・学生のことである。スポーツ文化が地域中心に発展してきたヨーロッパとは違い、日本におけるスポーツは、主として学校を中心に運動部活動という形で発展してきたということからも、スポーツ特待生たちの進路形成は日本特殊的な現象であるともいうことができよう。本稿の目的は、このような日本特殊的なスポーツを通した進路形成の歴史的成立過程を、西洋における近代スポーツ成立から、わが国の近代スポーツとしての野球の受容、そして現代に至るまでの野球の変遷を辿っていくことによって明らかにしていくことである。分析に際しては、P. ブルデューやC. シリングによって展開された身体資本概念に依拠し、身体資本の生産と変換の時代的変遷を描き出した。その結果、明治期のエリート養成を目的とした「武士道野球」が、マスメディアイベント化した「甲子園野球」へと変容していくことによって、選手の身体が「観られる身体」と化し、スポーツを通して培われた身体資本が「評価」され、他の様々な資本に変換されるようになったことが明らかになった。
Full-Text

http://ir.library.osaka-u.ac.jp/dspace/bitstream/11094/57425/1/aes21-117.pdf

Number of accesses :  

Other information