Departmental Bulletin Paper 神経性過食症患者に対する自尊感情向上のための集団療法の質的効果
Qualitative Assessment of Group Therapy for the Improvement of Self-Esteem for Patients with Bulimia Nervosa
シンケイセイ カショクショウ カンジャ ニ タイスル ジソンカンジョウ コウジョウ ノ タメ ノ シュウダン リョウホウ ノ シツテキ コウカ

竹田, 剛  ,  佐々木, 淳  ,  Takeda, Tsuyoshi  ,  Sasaki, Jun  ,  ササキ, ジュン  ,  タケダ, ツヨシ

21pp.29 - 41 , 2016-03-31 , 大阪大学大学院人間科学研究科教育学系 , Department of Education Graduate School of Human Sciences, Osaka University , オオサカ ダイガク ダイガクイン ニンゲン カガク ケンキュウカ キョウイクガクケイ
ISSN:13419595
NCID:AN1055404X
Description
神経性過食症患者の自尊感情を向上することの治療的意義が近年注目されており,筆者は我が国の患者の知見を集約して集団療法を開発した。本研究では,開発された集団療法に対する効果研究の一環として,「集団療法への参加を通して経験される,自尊感情や症状についての変化のプロセスを明らかにする」ことを目的とした質的研究を行った。集団療法に参加した神経性過食症患者3 名に対する半構造化面接を行い,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いた分析の結果,リサーチクエスチョンに関する20のカテゴリが得られた。集団療法の効果として,自尊感情の向上に関する『「このままでいい」と感じられる瞬間をもつ』語りや,神経性過食症症状の改善に関する『日常の中で自身の変化を感じる』語りが示され,集団療法のもつ一定の効果が示唆された。この効果は,患者が抱える“あきらめ”に質的変化が起きることによって生じると考察され,集団療法のケースフォーミュレーションによる『集団療法に前向きに取り組む』ことと,体験共有による『メンバー間で共有し合う体験をする』ことを通して『前向きにあきらめる』へ至ることの重要性が考察された。
Full-Text

http://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/57423/aes21-029.pdf

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