Departmental Bulletin Paper 宮津市方言における連母音融合の特徴
ミヤヅシ ホウゲン ニ オケル レンボイン ユウゴウ ノ トクチョウ

小田, 佐智子  ,  オダ, サチコ  ,  Oda, Sachiko

14pp.1 - 11 , 2016-03 , 大阪大学大学院文学研究科社会言語学研究室 , オオサカ ダイガク ダイガクイン ブンガク ケンキュウカ シャカイ ゲンゴガク ケンキュウシツ
NCID:AA11555159
Description
本稿は、2014、2015年度に京都府宮津市において実施した方言調査のうち、連母音に見られる融合現象について報告するものである。調査地点は宮津市中心部の宮津地区と、宮津市の北部に位置する日置地区の2地点で行った。調査で得られた結果から、宮津市方言の連母音融合の特徴については以下のようにまとめられる。(A)連母音の融合現象は、宮津地区では認められず、日置地区のみに認められる現象である。宮津地区の意識調査から、連母音の融合形はすでに衰退したと考えられ、宮津地区と日置地区とでは大きく異なる。(B)/ai/連母音は、基本的に口蓋化する[jaː]の融合形、/ui/連母音は[iː]となり、/oi/連母音は[eː]となり、/ae/連母音は、/ai/連母音と同様に[jaː] で実現される。(C)2モーラの語はほとんど融合しない。これは、2モーラの語の安定性を保つためであると考えられる。(D)連母音融合は形容詞に多く表れる傾向がある。これは、形容詞がその性質上/ai/、/ui/、/oi/の連母音を含む場合が多いからであると考えられる。
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http://ir.library.osaka-u.ac.jp/dspace/bitstream/11094/55615/1/sln14-001.pdf

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