Departmental Bulletin Paper 宮津市方言における待遇表現の使い分け : 属性と地域差に注目して
ミヤヅシ ホウゲン ニ オケル タイグウ ヒョウゲン ノツカイワケ ゾクセイ ト チイキサ ニ チュウモク シテ

張, 允娥  ,  ジャン, ユナ  ,  Jyan, Yuna

14pp.36 - 52 , 2016-03 , 大阪大学大学院文学研究科社会言語学研究室 , オオサカ ダイガク ダイガクイン ブンガク ケンキュウカ シャカイ ゲンゴガク ケンキュウシツ
NCID:AA11555159
Description
本稿は、2014年と2015年に京都府宮津市で行った待遇を表す類義語と待遇表現形式と尊敬語「(ラ)レル」と「ナル」の使い分けの調査結果を報告するものである。調査結果は次のようにまとめられる。(A)「ドコ」と「ドチラ」の使い分けは女性の話者に多く見られる。「ドチラ」の運用には一次的に<ウチ/ソト>が関連しており、二次的には<上/下>が関わっている。(B)待遇表現形式の使い分けには、<上/同/下>が最も多きく関与しているが、対者が<上/同>である場合、一次的には<ウチ/ソト>が関わっており、<同>である場合、二次的に<性別>が関わっている。(C)対者が<下>である場合は、<性別>あるいは<ウチ/ソト>による使い分けが見られ、<性別>による使い分けは男性の話者に限られる。(D)「(ラ)レル」は丁寧語との結びつきが強く、宮津地区で多く観察される。一方、「ナル」は丁寧語との結びつきが弱く、日置地区で多く用いられる。(E)「(ラ)レル」と「ナル」の使い分けには、<上/下>が関連している可能性が高く、「(ラ)レル」は、<ウチ・同>の人物には用いられない。一方、「ナル」は<ウチ・同>の人物にも使用されており、「ナル」の使用不使用による使い分けがあると考えられる。
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http://ir.library.osaka-u.ac.jp/dspace/bitstream/11094/55614/1/sln14-036.pdf

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