Departmental Bulletin Paper 鳥取県倉吉方言の聞き手目当ての文末表現「ニ」について
トットリケン クラヨシ ホウゲン ノ キキテ メアテ ノ ブンマツ ヒョウゲン ニ ニ ツイテ

大塚, 杏未  ,  Otsuka, Azumi  ,  オオツカ, アズミ

14pp.76 - 93 , 2016-03 , 大阪大学大学院文学研究科社会言語学研究室 , オオサカ ダイガク ダイガクイン ブンガク ケンキュウカ シャカイ ゲンゴガク ケンキュウシツ
NCID:AA11555159
Description
本稿では、情報提示をその機能とする、鳥取県倉吉方言の聞き手目当ての文末表現「ニ」を取り上げ、その基本的性質について記述した。基本的性質を考える上で先行研究の「のだ」の枠組みを用い、対人的ムードの「のだ」相当で、かつ命題処理度が小さい場合でのみ適格になることを確認した。さらに先行研究の枠組みにはない条件として、「ニ」は聞き手の無知に対して当然であると考えていて、かつ情報確定度が大きい場合に適格になると分かった。以上をまとめると、「ニ」は以下のような性質をもつ。(a)聞き手目当て性が高い(b)聞き手が知らなくて当然の情報だと話し手が想定している場合の情報提示を主な機能とする(c)情報は、前もって自分が知っており、確定的なものでなければならないそしてこのような性質を満たしながら、談話の中では、話題導入、理由付け、聞き手を説得する為の再度の主張などを行うことができるということを確認した。
Full-Text

http://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/55610/sln14-076.pdf

Number of accesses :  

Other information