Departmental Bulletin Paper 中国人留学生の日本の大学院の学術的コミュニティへの参加 : 文系大学院生のケース・スタディ
Participation in an academic community of a Japanese graduate school : A case study of a non-science major Chinese student
チュウゴクジン リュウガクセイ ノ ニホン ノ ダイガクイン ノ ガクジュツテキ コミュニティ ヘ ノ サンカ ブンケイ ダイガクインセイ ノ ケース スタディ

郭, 菲  ,  Guo, Fei

28pp.109 - 141 , 2016-02 , 大阪大学大学院文学研究科日本語学講座 , オオサカ ダイガク ダイガクイン ブンガグ ケンキュウカ ニホンゴガク コウザ
ISSN:09162135
NCID:AN10106606
Description
本稿は、正統的周辺参加の理論に基づき、日本の大学院の学術的コミュニティ(文系)を実践共同体と捉え、中国人留学生のそれへの参加のプロセスについて分析したものである。中国の大学で日本語を専攻してから来日した、1人の中国人大学院生Mさんのケースを取り上げ、Mさんが大学院の学術的コミュニティへの参加に失敗した原因を探った。調査は半構造化インタビューを3回にわたって行い、合計266分の録音データを収集し、ケース・スタディを用いて分析した。分析の結果、M さんが失敗した主な原因は、M さんにはその学術的コミュニティの活動に参加する正統性が十分に与えられていないためであった。さらに、学術的コミュニティの中の力関係、Mさん自身の参加への交渉、配慮や遠慮などに対する考え方の違いなどの要因もそれに関連していた。ここから、留学生がよりよく学術的コミュニティに溶け込むためには、彼らに十分な正統性を与えることの必要性が示唆された。
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http://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/55454/hnk28_109.pdf

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