紀要論文 フォーカスによる文中の語強勢への影響 : 英語母語話者に対する発話実験をもとに

田中, 瑶子

2014pp.17 - 26 , 2015-05-30 , 大阪大学大学院言語文化研究科 , オオサカダイガク ダイガクイン ゲンゴブンカ ケンキュウカ , Graduate School of Language and Culture, Osaka University
内容記述
音声言語の研究(9)
英語には、リズム規則や対比強勢、また焦点(フォーカス)といった要素によって、本来の語の強勢が変化する、もしくは変化したと知覚される場合が見られる。今回はその中でも焦点の有無が、文中での多重強勢語の強勢にどのような影響を与えるのかについて、英語母語話者に対する発話実験をもとに考察を行った。本来、フォーカスのある要素が、語だけといった一要素だけの狭いフォーカスの場合、その語は語強勢がそのまま強調されて発音されるのが普通であるとされる。しかし発話実験では、すべての話者がそのような傾向を持つわけではなく、また同じ話者でも発話によってフォーカスの音声的実現が異なるという結果になった。具体的には、対象である語の第一強勢と第二強勢のピッチを測定したところ、語強勢がそのまま強調された発話以外に、語強勢が逆転し、前方の第二強勢により高いピッチが置かれる場合などが観察された。また疑問詞疑問文の答えにあたる意味論的フォーカスよりも、先行文の単語と対比されて発音された対比のフォーカスのほうが、同じ語強勢のパターンでもより大きなピッチの上昇量を要求する結果となった。
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http://ir.library.osaka-u.ac.jp/dspace/bitstream/11094/53330/1/gbkp_2014_o_017.pdf

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