Departmental Bulletin Paper 中国人日本語学習者の日本語発音の評価 : 韻律的特徴を中心に

張, 若星

2014pp.47 - 56 , 2015-05-30 , 大阪大学大学院言語文化研究科 , オオサカダイガク ダイガクイン ゲンゴブンカ ケンキュウカ , Graduate School of Language and Culture, Osaka University
Description
音声言語の研究(9)
本研究では、中国人日本語学習者の日本語発音の韻律面に関しての問題点を探るために、独自の資料を使って日本語母語話者がどのように評価するか、評価実験を行った。6名の学習者を日本語習得レベルにより2 段階に分け、日本語の文章を読んでもらい、日本語母語話者に10 の音声評価項目について点数をつけてもらった上、コメントについても述べさせた。結果として、評価は学習者個別の学習経験や日本滞在期間との不一致が際立った。全話者の平均としては特に評価が低い項目はなかったが、全体的意思伝達との相関関係が特に高い項目は「子音の清濁」、「文末の上げ下げ」、「言いよどみ」であり、日本語の韻律の教育の中で力を入れるべき分野といえる。学習者に子音の清濁と促音の問題があることは先行研究の指摘の通りである。そして、「抑揚が激しい」という指摘に対しては、異なる結果が得られた。つまり、本研究の結果では、学習者はむしろ抑揚が弱いが、これは今回用いた資料が文章の読みであるためと思われる。今回の実験において、学習者は皆機械的に読むだけであった。日本語教育の中で、ダイナミックした感情を含んだ話し方も学習者に教えるべき項目であり、聞き手に一回聞いただけでは、一番言いたいことが何なのかがわかるように、楽しそうに話す能力も培うべきである。
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http://ir.library.osaka-u.ac.jp/dspace/bitstream/11094/53325/1/gbkp_2014_o_047.pdf

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