紀要論文 信州大学農学部AFC手良沢山演習林のササ類についての分類学的検討
Taxonomic consideration of bamboo grass in Terasawa-yama Research Forest at Shinshu University

和田, 侑一  ,  荒瀬, 輝夫

13pp.81 - 88 , 2015-03-31 , 信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター
NII書誌ID(NCID):AA11845727
内容記述
本研究では,信州大学農学部AFC手良沢山演習林の林床に自生するスズタケ属植物について,分類学的に検証した。葉裏の毛を調査した結果,無毛の個体と有毛の個体は完全に分離した頻度分布を示した。よって,毛の量は連続的変異ではなく,無毛の集団をスズタケ(Sasamorpha borealis),有毛の集団をケスズ(Sasamorpha molis)として扱うべきと結論された。次に,調査地全域で2種の分布,生育状況,立地環境を調査した。111地点を調査した結果,2種が混在していたのは52地点,スズタケのみが29地点,ケスズのみが13地点であった。2種とも稈密度と標高,斜面方位,地形(谷,尾根)との関連は低く,分布はモザイク状に入り組んでいた。2種とも稈高と稈径および葉サイズとの間に強い相対生長関係が認められた。スズタケでは稈径,葉サイズとも谷と尾根との係数の差が有意で,谷のほうがやや大きくなることが判明した。稈高と稈密度との関係も,スズタケのみ有意であった。よって,スズタケのほうがケスズよりも生長の可塑性が大きく,このことが前者の分布域の広さに影響していると示唆された。
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