Departmental Bulletin Paper 帝国改造の胎動 : 第一次大戦期日本の国家総動員論とアジア主義
テイコク カイゾウ ノ タイドウ : ダイイチジ タイセンキ ニホン ノ コッカ ソウドウインロン ト アジア シュギ
The signs of reorganization of the Empire of Japan : theories of general mobilization and Pan-Asianism during WWI

福家, 崇洋  ,  フケ, タカヒロ  ,  Fuke, Takahiro

47 ( 2 )  , pp.1 - 26 , 2017-09-11 , 同志社大学人文科学研究所 , Transcription:ドウシシャ ダイガク ジンブン カガク ケンキュウショ , Alternative:Institute for the Study of Humanities & Social Sciences, Doshisha University
ISSN:04196759
NCID:AN00108933
Description
論説(Article)
本論の目的は、第一次大戦期「帝国」日本における「改造」構想の角逐を描くことである。大戦の影響が「大正デモクラシー」に象徴される同時期の日本社会にいかなるインパクトを与えたのかという問題設定のもとで、政治上の民本主義論、経済上の経済動員論や能率増進論、軍事上の国家総動員論がいかなる関係にあったのか、またこの時期のアジア主義が各思想潮流といかなる関係にあったのかを論じた。導かれた結論としては、大正初期は「近代」の問い直しと再設定の時期であり、その転換の動力源が大戦の影響であったということである。これからの「近代」を担うものが民本主義であり、国家総動員論、経済動員論、能率増進論であった。これら各「改造」潮流は、「近代」を刷新する「近代」として導入され、科学的合理主義の肯定・促進という同じ根を持ち、時には天皇や道徳による社会統合論を組み込んだものであった。また、新たなる「近代」へ向かうための資源供給地・市場として設定されたのが中国など東アジアであり、それゆえに経済界の日中経済圏構想や国家総動員論は対外進出を請け負うアジア主義と密接な関わりを持った。これら各「改造」潮流がさまざまな提携・対立を模索しながら「帝国」の改造に取り組んでいった姿を本論で描いた。
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https://doors.doshisha.ac.jp/duar/repository/ir/25681/007001140001.pdf

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