紀要論文 韓国人日本語学習者の漢字能力に関する一考察 : 韓国の日本語学部新入生を対象に
カンコクジン ニホンゴ ガクシュウシャ ノ カンジ ノウリョク ニカンスル イチコウサツ : カンコク ノ ニホンゴ ガクブ シンニュウセイ オ タイショウ ニ
A study on kanji ability of Korean Japanese learner : based on freshmen of department of Japanese language in Korea

梶原, 雄  ,  カジワラ, ユウ  ,  Kajiwara, Yuu

(14)  , pp.79 - 90 , 2016-03-00 , 同志社大学日本語・日本文化教育センター , Transcription:ドウシシャ ダイガク ニホンゴ ニホン ブンカ キョウイク センター , Alternative:Doshisha University Center for Japanese Language and Culture
ISSN:21868816
NII書誌ID(NCID):AA12331634
内容記述
研究ノート(Research Note)
本稿では、韓国人が大学において日本語学習を始めるにあたり、中等教育で既習の漢字知識を基に、漢字由来の韓国語を漢字として認識できるかどうか、また、それを足がかりとして日本語学習に活用できるかどうかについて調査を行い、その結果をもとに考察した。調査では、日本語学習歴一年未満の韓国の日本語学部新入生を対象とし、テストA、テストBの2種類の漢字テストを実施した。テストAは、ハングル表記の設問に合う漢字を選択するもので、テストBは、その設問で使われる漢字と同一の漢字で構成される語を選ぶというものである。その結果、テストAでは、選択肢に偏や旁等に設問の漢字と類似する部分がある場合は誤答が多く、漢字の意味を理解していないと思われる誤答が見られた。テストBでは、選択肢の語の意味は理解していたとしても、その選択肢内の個別の漢字を理解していない誤答が見られた。さらに、テストAとテストBの両結果を比較すると、学習期間が短いほど、テストBの点数が高く、かつ、テストAとテストBの点数差が大きかった。逆に、学習期間が長くなればなるほど、両テスト共に点数が上がり、かつ、点数差が見られなくなった。以上の結果から、韓国人初級日本語学習者は、たとえ漢字由来の語であっても、そのハングル表記からは漢字を連想することは容易ではなく、中等教育での漢字の知識を、そのまま日本語学習に応用することは難しいことが明らかになった。
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https://doors.doshisha.ac.jp/duar/repository/ir/22916/042000140004.pdf

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