会議発表論文 2013年度-2016年度における日系企業のアフリカ進出傾向の比較分析

森尾, 貴広

内容記述
近年、アフリカ大陸諸国は人口増加や著しい経済成長による市場拡大への期待から「最後のフロンティア」として注目されており、日本を含む各国企業の投資や進出が盛んに行われている。また、世界人口の動態予測から、今世紀後半には世界の若年人口および就労人口の30−40%がアフリカ出身者で占められることが予想されており、アフリカ大陸が市場としてのみならず、ビジネスの場および人材輩出地としてプレゼンスが高まることが期待される。
1993年より6年毎(2016年より3年毎)に開催されているアフリカ開発会議(TICAD)における共同宣言、行動計画の変遷に見られるように、日本政府もアフリカを援助の対象から双方の経済成長のためのパートナーとして位置づけ、経済ミッション派遣による日本企業の進出促進や日本とアフリカの架け橋となる産業人材育成(ABEイニシアティブ)等、日本の経済成長につながる対アフリカ施策を進めている。
本研究はアフリカにおける日本企業のビジネス展開の動向を分析し、今後の展望と戦略への示唆を与えることを目的とする。そのための基礎情報を得るために、2013年-2017年度における日本企業の進出データを比較した。 具体的にはアフリカ開発銀行およびアフリカビジネスパートナーズが調査、公表している「アフリカビジネスに関わる日本企業リスト」を基に、のべ557社の日系企業の現地拠点活動、現地での事業展開動向のデータを得、年度別・業種別の比較分析を行った。 2013年時点において、日本企業の現地拠点設置状況は100社を超える南アフリカと40社前後のエジプトの2極が中心となっていたが、年を追うにつれ、ケニア、タンザニア、ナイジェリア、モロッコにおける拠点設置件数が増え、多極化の進行が見られた。また、東部、南部、仏語圏北アフリカにおいて、市場の面的展開が見られた。これは日本政府が開発を重視している地域と重なる。 業種別傾向において、製造業は企業数、進出国ともに堅調な伸びを見せている。他方、2015年度から伸びを見せていた中古車販売は東部、南部、中央部市場の急激な拡大が見られる一方、競争の激化による業者の淘汰が起こっている。
国際開発学会第29回全国大会 日時:2018年11月23日(金)、24日(土) 会場:筑波大学筑波キャンパス3A棟、3B棟(茨城県つくば市)
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