紀要論文 国際法の形成における国家の同意の役割 : 国家の同意は衰退したのか?
The Role of State Consent in International Lawmaking : The Decay of Consent?

小栗, 寛史

68 ( 1 )  , pp.51 - 86 , 2017-03-17 , 東京大学社会科学研究所
ISSN:03873307
NII書誌ID(NCID):AN00108966
内容記述
国家は同意を与えない限り国際法規範に拘束されないという「国家の同意原則」に表されるように,国際法の形成において国家の同意は伝統的に主要な役割を果たしてきた.これに対して,現代の多様化した国際法形成において,このような国家の同意の伝統的な機能が衰退してきている旨が指摘されるようになっている.かかる指摘自体は決して新しいものではないが,同旨の指摘はグローバル公共財の規制に関する近年の実践において顕著であり,国際法の形成に関する新たな理論の模索が依然として課題であると言えよう. 本稿は,多様化した国際法形成に関する研究について,主として非合意的法形成――国家の同意なしに新たな法的義務が創出される現象――を題材として取り上げ,先行研究の整理を通してその到達点を示し(Ⅰ),これらが抱えている問題点を明らかにした上で,国際法形成の理論化に関する今後の研究の課題に言及する(Ⅱ)ものである.
特集 国際関係法研究動向レビュー
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